中仙道 〜 木曽路の旅


江戸と京を結ぶ二大街道である中仙道は69次534kmに及びますが、木曽路はこの内の約90kmです
「木曽路はすべて山の中」の言葉通り、木曽山脈と飛騨の間を流れる奈良井川と木曾川に沿っています
北は贄川に始まり南の馬籠まで11の宿場がありますが、その中でも賑やかな宿場をご紹介します

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



-01- 木曽路の始まり
木曽路は塩尻から15km程の地点から始まり、入り口には奈良井川を背にこんな石碑が立っています。
裏面には、「木曽路は・・・南に20余里なり」と記されています。
国道に沿って坂を上っていくと、最初の宿・贄川(にえかわ)が目に付く。国道沿いの贄川駅前に木曾考古館を兼ねた関所が復元されてます。

-02- 奈良井宿
贄川から5kmほどで奈良井宿に着きます。奈良井川に沿った村ですが両側は山に囲まれ、水田は全くありません。
当時から、漆工芸や桧細工を主業に、宿場を盛り立ててきました。

-03- 木曾の大橋
間もなく右手に大きな桧造りの太鼓橋平成3年竣工した(平成3年竣工)が見えてきます。
奈良井川に架かるこの橋は長さ33m/幅6.5mのアーチ橋で中間に橋脚はありません。是非とも裏側の複雑な木組みを覗いてください。
この奈良井川は駒ケ岳北面を源流に千曲川から信濃川へと続き、日本海に注ぎます。

-04- 通りを歩く・・
ここは観光客が非常に多く、行楽期の休日等は人であふれんばかりの盛況振りです。
南北1kmに及ぶこの宿は、出梁(だしはり)造りの古い家並が並び、細かい連子格子が印象的です。。

-05- 水 場
奈良井を特徴付けている水場は、山からの豊かな水を利用して、生活水や消火用水にと利用していた。
現在も6箇所の水場が整備保存され、豊富に流れている。奈良井は、この水場なしでは語れない。
中山道を歩く多くの旅人は、この水で喉を潤し難所の鳥居峠を越えていったと言う。

-06- 出梁(だしはり)造りの古い家並
ここ奈良井の建物の特徴は、出梁造りで、二階の格子面は軒先まで張り出した造りになっています。
このような家並みが、南北に1kmも並び、良く整備されています。

-07- 奥深い町家
間口が狭くて奥深い家が並んでいますが、その佇まいには興味がわくところです。
表通りに面した部分は店舗で、奥まった所には作業場や物置が伺えます。

-08- 漆器店を巡る
なんといってもこの町の特産は漆器と桧細工です。通りには沢山の漆器の販売店が並んでいます。
それらが観光客の目当てでもあるようで、高価な大型製品から手ごろなお椀まで色々と楽しめます。

-09- 屋号なのか?
この家には「たたみ屋」と記してありましたが、他にも「新聞屋」「髪結屋」「油屋」等と記した家がありました。
昔からの商いを表記してあるのでしょうか・・

-10- 造り酒屋
この町には、豊富な良質の水を使った銘酒「杉の森」の造り酒屋があります。
あまり多くの生産量が無いので、県外には出回っていないようですが、まろやかな銘酒でした。
この村では米作りがなされていないので、どこから仕入れているのでしょうか??

-11- 妻籠宿へ
妻籠は、奈良井から分水嶺である鳥居峠を越えて国道19号線を55km。途中、木曾川に沿って「薮原宿・宮ノ越宿・福島宿・上松宿・須原宿・野尻宿・三留野宿」と7つの宿場がありますが、別の機会に巡ってご紹介したいと思います。
国道19号の道標に従い飯田市方向(256号)に曲がれば、すぐに妻籠です。

-12- 時代を残す・・
新しい国道の開通で一時は過疎化していたこの宿場は、国の重要伝統建造物の保存地区に指定されて蘇生した。
江戸時代の姿を色濃く残す妻籠の現在は、観光客にも非常に人気が高くなってきている。

-13- 寺下の町並み
そこに人が住み、生活しながら続いてきたのが、妻籠宿の保存運動でした。最初に保存事業が行われた寺下地区は、妻籠宿の原点とも言うべき町並みになっています。

-14- 落ち着いた風情
この町にはたくさんの食べ物店があります。
どの店も派手な看板は無く、落ち着いた風情を感じさせてくれます。


-15- 趣きあるみやげ物店
町の特産は、何でしょう?? 昔懐かしい物が目に入ります。
宿駅として栄えた往時を偲ばせる民芸品が並んでいた。

-16- 夕暮れの町並み
日が沈み、辺りが薄暗くなる頃、家々の軒先に灯が灯りました。
山間の町並みは日暮れも早く、静かな闇の中で眠りに入ります。

-17- 脇本陣
庄屋、問屋を代々務めた林家の旧宅を資料館として公開。
歴史資料館、妻籠宿本陣を併せた南木曽町博物館。
**
**

-18- 延命地蔵(汗かき地蔵)
文化10年、光徳寺住職・中外和尚が、地蔵尊像の浮かび上がっている岩を蘭川(あららぎがわ)から運んできて安置したものと言い伝えられています。
別名を汗かき地蔵というらしい・・

-19- 妻籠宿本陣
本陣とは、大名など身分の高い人が宿泊したところであった。
宿駅が制定されると妻籠宿本陣には島崎氏が任命され、明治に至まで本陣と庄屋を兼ねて勤めました。島崎藤村の母の生家で、次兄広助が養子に来て後を継いだ。平成7年4月に復元されました。

-20- 高札場
今日でいう官報掲示板で、江戸時代の姿を復元したものです。幕府が庶民に対し、掟・禁制や法度等を示したもので、どこの宿場にも置かれていました。
内容は、してはいけない取決めや通達が掲げられ、人々を見下ろすような高所に掲げられています。

-21- 男滝・女滝
馬籠峠近くにあるこの滝は、吉川英治の「宮本武蔵」の舞台となった滝で、滝壷に金の鶏が舞い込んだという伝説が伝わっているそうです。

-22- 杉木立の中山道
妻籠から馬籠に向かう道中には、昔そのままの杉木立の街道が残っています。
横整備されて、趣きある中山道の古道です。

-23- 馬籠宿上の入口
妻籠から峠の山道を辿って、馬籠宿の入口に着きました。
ここは宿場の最高部で高札場があり、坂を下って下の入口へと町並みが続きます。
人々は坂を上手に生かせた街を造り生活しています。その知恵の数々には、関心さされるものがありました。

-24- 町並みを見下ろす
上の入口からは、敷石のある坂道が続きます。
左右の町並みを楽しみながら、下の入口へと歩いて行きます。

-25- 藤村記念館
馬籠宿の本陣と庄屋をかねていたのが島崎藤村の生家跡で、今は藤村記念館として直筆の原稿当が保存展示されています。
 
妻籠から馬籠にかけては、田畑も無く厳しい気候の地で宿の客足も少なく、衰退しつつあったと言われています。
そんな歴史を綴った小説が、藤村の「夜明け前」であった。

-26- 旅籠の風情
築100年にもなる民家を改装して宿を営んでいる但馬屋。
江戸時代の旅籠の風情を色濃く忍ばせます。

-27- 坂の町
馬籠宿は坂が続く集落です。
人々は一段づつ石垣を築き、平地を作り住宅を建てました。はるか南には、恵那の山々が見渡せます。

-28- 風情ある町並み
静で落ち着いた、古き時代の街並みです。
きれいに整備された佇まいには、心が和みなす。しばし足を止め、心癒されるひと時でした。

-29- 清水屋資料館
この家は、島崎藤村の作品「嵐」に出てくる「森さん」の家です。
藤村ゆかりの品々や写真がたくさん展示してあります。

-30- 下の入口へ
この坂を下りると、この宿場は終わります。
遠く江戸時代の面影を楽しんだ宿場の旅も、間もなく終点です。